【Question】
工具の抜け際に発生するバリをうまく処理するには?
工具の抜け際に発生したバリを除去するのに、かなりの時間を要しています。
なぜ、バリが発生するのでしょうか?また、発生してしまったバリを、短時間で処理するにはどのような方法がありますか?
【Answer】
バリ発生について
工具の抜け際で、空間に飛び出した削り残し部分がバリとなります。
被削材別で見ると、アルミ・銅合金のような軟質材では大きなバリ、高硬度材の場合は小さなバリ、鋳鉄では負のバリ(欠け)など、被削材に応じて異なったバリが発生します。
その他のバリ発生事例として、切削面の「むしれ」があり、切削加工ではバリ発生は避けられない現象と言えます。
バリの抑制方法
1. バリ発生の空間を極力無くす
工具の抜け際に発生するバリを抑えるには、バリ発生の空間を無くす事が有効であり、例えば抜け際に面取りをほどこすなど、空間を狭める対策などが考えられます。
2. 切削条件でバリを抑える
削り残しを最小限に抑えるには、最適な工具、切削条件の選択が必要となります。
・すくい角が大きく、シャープな切れ刃の工具を選択する。
・切削速度を上げ、切削特性を高める。
・特に仕上げ切削では、切り込み量と送り量を最少にする。
バリの除去方法
面取りエンドミルを使用し、バリを取るのが有効です。
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