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加工した穴が決められた大きさ(公差)で出来ているか判定するゲージ。【特長】・プ...
穴の大きさを検査するゲージです。JIS規格では「穴用限界ゲージ」と書かれていますが「栓ゲージ」と呼ばれることが多いです。測定の仕組みは、検査しようとする穴の公差に対し、最小値で作った(正確には最小値を基準として作った)通り側と、最大値で作った(こちらも正確には最大値を基準として作った)止り側で検査します。
通り側を穴に入れて無理なく通り抜け、なおかつ、止り側が穴に入らなければ、穴は検査に合格したことになります。
最大実体寸法を基準とした測定面と最小実体寸法を基準とした測定面をもつゲージ
寸法検査対象製品/穴の直径検査
通り側プラグゲージ
このゲージは、穴の直径が規定された最大実体寸法より大きいかどうかを検査するもので、無理なく穴の全長にわたって通り抜けなければならない。
止り側プラグゲージ
このゲージは、穴の直径が規定された最小実体寸法より小さいかどうかを検査するもので、穴にはいってはならない。
呼びφ1、2、3(直径1、2、3mm)の寸法図
呼びφ4、5、6、7、8、9(直径4、5、6、7、8、9mm)の寸法図
呼びφ10~50(直径10~50mm)の寸法図
呼び寸法 | 通り側 | 止り側 | dφ | L | 図番号 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Dφ | K1 | m | K2 | m | |||
1~2 | 7 | 6 | 5 | 6 | 6 | 60 | 図1 |
2~4 | 7 | 6 | 5 | 6 | 7 | 60 | |
4~6 | 10 | 6 | 5 | 6 | 8 | 70 | 図2 |
7~8 | 12 | 6 | 7 | 6 | 9 | 80 | |
9~9.5 | 12 | 6 | 7 | 6 | 10 | 80 |
呼び寸法 d | 通り側 | 止り側 | m | d3 | 参考 | ハンドル 番号 | 図番号 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
K1 | L1 | K2 | L2 | 基準寸法 | 許容差 | e | f | r | L (最大) | ||||
10~14 | 13 | 38 | 7 | 32 | 7.874 | 0 -0.025 | - | 107 | 2 | 図3 | |||
14~18 | 17 | 42 | 10 | 35 | 6 | 10.414 | 0 -0.050 | 6 | 1 | 1.6 | 119 | 3 | |
18~24 | |||||||||||||
24~30 | 22 | 52 | 13 | 43 | 15.491 | 8 | 1.5 | 141 | 4 | ||||
30~40 | 25 | 60 | 48 | 8 | 20.574 | 157 | 5 | ||||||
40~50 | 9.5 | ||||||||||||
50~65 | 32 | 67 | 17 | 52 |
※一般的なねじゲージの使い方です。このページに掲載している商品以外の説明も含まれています。
検査しようとする穴の合格範囲(公差)に対し、最小値で作った(正確には最小値を基準として作った)通り側と、最大値で作った(こちらも正確には最大値を基準として作った)止り側で検査します。
通り側を穴に入れて無理なく通り抜け、なおかつ、止り側が穴に入らなければ、穴は検査に合格したことになります。
通り側は穴の最小値を基準にして作り、止り側は穴の最大値を基準にして作ります。
また、ゲージにはゲージとしての合格範囲(公差)を設定します。検査する穴の公差と区別するために、これをゲージ公差と呼んでいます。ゲージ公差がありますから、通り側が穴の最小値で作られている、というのは厳密には正確ではありません。また、限界栓ゲージを購入するときに、穴の公差とさらにゲージ公差まで指示しなくても注文は成立します。その理由は、ゲージ公差は決められた設定方法があり、常にそれに則って作られているからです。
■参考規格
『JIS B 7420 限界プレーンゲージ』
『JIS B 0401:1998 寸法公差及びはめあいの方式』
『JMAS4005 JIS B 0401にない公差に対する公差等級の決め方』
(日本精密測定機器工業会規格)
例1:穴の径と公差25 +0.035/+0.005
- | 基準寸法 | ゲージ公差 | 摩耗限界寸法の許容差 |
---|---|---|---|
通り | 25.005 | +0.007/+0.003 | -0.004 |
止り | 25.035 | ±0.002 | なし |
例2:穴の径と公差 25 +0.035/+0.023
- | 基準寸法 | ゲージ公差 | 摩耗限界寸法の許容差 |
---|---|---|---|
通り | 25.023 | +0.0032/+0.0008 | -0.0015 |
止り | 25.035 | ±0.0012 | なし |
上記の例(1)~(2)では、穴の径が同じでも、公差が広い場合と狭い場合ではゲージ公差が違ってくること、また、通りゲージがプラス目で作られるので、実質的な合格範囲が本来の公差よりも狭められて検査されることが分かると思います。そして、通り側は摩耗することが考慮されていて、あらかじめ摩耗の限界寸法が定められています。
これに対し、穴の公差により近い合格範囲で検査したいという理由で採用されているゲージ公差の設定方法があります。現在は廃止になっている規格で認知度は低いです。上の設定方法と区別するために"検査用"と呼ばれています。
■参考規格
『JMAS 4004:1969 検査用限界ゲージの公差、寸法許容差及ぴ摩耗しろ』
(日本精密測定機器工業会規格 1997年に廃止)
例1:穴の径と公差25 +0.035/+0.005 検査用
- | 基準寸法 | ゲージ公差 | 摩耗限界寸法の許容差 |
---|---|---|---|
通り | 25.005 | +0.0005/-0.002 | なし |
止り | 25.035 | +0.002/-0.0005 | なし |
例2:穴の径と公差 25 +0.035/+0.023 検査用
- | 基準寸法 | ゲージ公差 | 摩耗限界寸法の許容差 |
---|---|---|---|
通り | 25.023 | +0.001/-0.0015 | なし |
止り | 25.035 | ±0.0012 | なし |
限界栓ゲージの検査用を使う際の注意点は、加工側と受入れ側など別々の検査をする場合、一方だけが検査用のゲージを使うと判定の差異が起こってしまうことがあることです。両者のお打合せが必要です。
加工した穴が決められた大きさ(公差)で出来ているか判定するゲージ。
【特長】
・プラスチックのケースに入って、防せい効果と耐衝撃を兼ねて保管に便利。
・ねじ部にはシールピールでコーティングし、製品は透明ビニール袋に入れてケースに収納。
・シリアルナンバーで紐付けした検査成績表が付属して品質管理とゲージの管理に利用。
・ゲージの先端にはサイズによって面取りC0.5~1.0の加工がされている。
【用途】
・穴の公差(合格範囲)に対し、最小値で作った通り側と、最大値で作った止り側の検査に利用可能。
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オーエスジー
ねじ用限界ゲージ(LG) メートル(M)ねじ 【はめあい区分:中】 JIS(ISO等級) リング
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