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【特長】・タテ方向にガラス繊維などで補強したポリエステルフィルムを基材に使用し...
基材強度が高く、重量物を結束・梱包できる。
タテ方向にガラス繊維などで補強したポリエステルフィルムを基材とした引っ張り強度にすぐれたテープ。ガラス繊維を補強材として広く使用されている。
粘着テープの歴史にも、ターニングポイントがいくつかあるが、その一つが合成高分子との出会いである。天然高分子では不可能だったことや難しかったことが、合成高分子を用いることによって解消され、それまでとは比較にならないほど格段に技術上の自由度が広がった。ポリエステル粘着テープは、支持体(ポリエステルフィルム)も粘着剤(アクリル系)も合成高分子でつくられた最初の粘着テープ。その登場は、後へと続く粘着テープの進化の原点となった。
ポリエステル粘着テープの支持体であるポリエステルフィルムは、ポリエステル樹脂からできている。ポリエステル樹脂には多くの種類があり、テレフタル酸とエチレングリコールからつくられるポリエチレンテレフタラートが、最も広く利用されている。
ポリエステル樹脂の開発は、ナイロンの発明で有名なデュポン社が実験に取り組んでいたが、特許は、キャリコ・アソシエーション社のウィンフィールドとディックソンが1941年に出願し、1946年に登録された。
実用化は繊維の生産が先に始まり、フィルムは1953年にイギリスのI.C.I社が「メリネックス」の名で、試作生産を開始。翌年「マイラー(MYLAR)フィルム」という名称でデュポン社が発売を開始した。
ポリエステルフィルムは、電気絶縁性、機械強度、屈曲疲労強度、そして耐水・耐薬品性に優れている。加えて、-60℃から+150℃という大幅な温度範囲内で、これらの特性が損なわれないという点が、最大の特長である。さらに光学的透明性にも優れ、なおかつ伸縮がほとんどないのも特長の一つ。
このような性質が材料としての信頼性につながり、さまざまな用途で幅広く使われ、エンジニアリングプラスチックフィルムと位置付けられているのも、この性能の高さによるものである。最大の用途は、X線フィルムやスライドフィルム、ネガフィルムといった写真用。これは、ポリエステルフィルムが持つ光学的透明性や寸法安定性、耐化学薬品性が存分に活かされた分野である。
その他、磁気フィルムや磁気ディスク、食品用包装材、金属蒸着素材、プリンターリボン、剥離ライナー、ラベルなど幅広く利用されている。
ポリエステルフィルムの優れた性質の数々は、粘着テープにも広範囲の可能性を与えた。当初、ポリエステルフィルムに塗る粘着剤には、他の粘着テープのために開発されたゴム系粘着剤が使われ、熱硬化型粘着剤や難燃性粘着剤も応用されたが、その真価があますところなく発揮されるためには、同じく高分子化学技術によって生み出された粘着剤・アクリル粘着剤が必要だった。
ポリエステル粘着テープは、粘着テープの歴史の中で、初めて合成高分子だけでつくりだされた記念碑的なテープではあるが、それ以上に重要なのは、それまでの天然材料による粘着テープでは持ち得なかった特質を、数多く備えていたことである。柔軟性があって機械的強度が大きく、寸法安定性にも優れている、このような物理的特長は、テープ状に加工して活用するうえでも非常に有利な条件となった。また、アクリル粘着剤の使用によって、粘着テープとしては驚異的な耐熱性を実現できたことも、大きな利点だった。さらに、耐油・耐薬品性、耐候・耐光性も著しく向上した。これらポリエステル粘着テープならではの優れた特性のために、各方面で歓迎され、短期間のうちに種々の分野に浸透していき、今では数百種類もの粘着テープが私たちのまわりで活躍している。
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【特長】
・タテ方向にガラス繊維などで補強したポリエステルフィルムを基材に使用した、引張強度にすぐれたテープ。
・基材強度が高いため、重量物を結束・梱包できるフィラメントテープ。
【用途】
・コイルの端末止め
・重量物の結束・梱包に
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